CROATIA BUSINESS CENTRE Villa Hansal
クロアチアビジネスセンターお勧めの宿シリーズ その2
ムリェト島  ヴィラ・ハンサル (VILLA HANSAL)
 
 
Mljet  
住所: 20224 Saplunara 15, Otok Mljet
電話:+385(0)20 746 242, +385(0)20 331150
FAX:+385 0)20 746 248
電子メール :boris.hansal@du.t-com.hr
 
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今回はドゥブロヴニクの西の沖合のムリェト島にある、コンドミニアム型のペンションをご紹介しましょう。

ムリェト島は南ダルマチア、ペリェシャツ半島の対岸、東西37kmにわたり続く細長い島です。緑に覆われた美しい島として有名です。このペンションVilla Hansalは、島の東端、サプルナラ湾に面した静かな集落にあります。五つのアパートはすべて、独立のキッチン、冷蔵庫に調理具と食器、寝室、シャワー、トイレ、衛星TV、それに湾に面したバルコニーまたはテラスを備えており、簡素な作りながら機能的に作られていて、カップルや家族で何日かの自由な時間を静かに過ごすのに好ましい環境が用意されています。戸数30戸ほどの小さな集落には、食料品店以外にいくつかのレストランや小さなカフェもあるので、自炊に飽きたときには外食を楽しむことができます。

ペンションから少し下ると浜辺。岩礁と美しい遠浅の砂浜が点在しているので、小さな子供たちでも安心して海水浴を楽しむことができます。海岸の松林は芳香を放ち、真夏でも涼しい風が爽やかに吹き抜けます。アドリア海の草花や香草が潅木に混じって茂っています。湾内には夏になると、遠来のクルーザーやヨットがいくつも浮かんで、思い思いに楽しんでいます。

近年、クロアチアは外国からの観光・保養客が急増し、何かと騒がしくなっている保養地が多い中、ムリェト島、特にこの東端の地域はまだ昔のままの静けさと素朴な雰囲気を残しています。

このサプルナラ(Saplunara)の名は、ラテン語のsablum(砂)からきており、古代ローマ人がアドリア海東岸では稀なこの砂浜を愛でていたことが窺われます。
新約聖書の使徒行伝では、使徒パウロがローマを目指して航海中に嵐に襲われてアドリア海に吹き流され、14日間漂流したあとで砂浜のきれいな湾に漂着し、そこの住人たちに親切にされる様子が描かれていますが、それがこのサプルナラあるいは近辺だとされています。パウロはこの島がマルタ(Malta)という名であることを記していますが、現在の島名ムリェト(Mljet)は古代ローマ人の呼んでいた島名メリタ(Melita/蜂蜜)からきており、パウロがそのメリタをマルタと聴き取ったものであることは容易に想像できます。

島では古代から養蜂が盛んで、ローマ人がそれを島名にしたのですが、中世に蜂は病原菌に犯されて死に絶え、養蜂は島の名に残るだけになってしまいます。しかし近年、養蜂は復活し、今では島の養蜂家が ”蜂蜜の島ムリェトの蜂蜜” を市場に出すまでになっています。
島の植生はアドリア海の典型で、オリーヴ、ぶどう、イチジクという地中海の三大植生に加え、レモン、アーモンド、プラム、モモなどの果実、それにトマト、ルッコラ、ズッキーニ、ピーマン、ブリトヴァ(ほうれん草を大きくしたような大葉野菜)、ジャガイモなどが豊富。
魚介類も新鮮です。タイ、スズキ、ロブスター、カニ、タコなどを近辺の海域で捕り、オリーヴ油に香草と地元の天然岩塩を効かせ、鉄板上や熱い灰の中の鉄蓋の下でじっくりとグリルします。ほとんどの食材が自分の畑からのもの、あるいは地元の産、つまり汚染されてない自然の恵みです。澄み切った大気の中、美しい湾を見ながら、これらの山海の恵みをクロアチアのワインやラキア(果実リキュール)で味わうとき、至福の時間が訪れます。

ここでは、海水浴や水中ダイヴィング、魚釣りやボートなどのマリーン・スポーツ、それに、釣った魚を食材に浜辺でのバーベキューも楽しむことができます。海水浴はふつう5月から10月一杯は楽しむことができます。島内各地の古代イリリヤ人の遺跡巡りや、西端のムリェト国立公園への周遊、各地でのハイキングなど、大自然を満喫するコースに手軽に出かけることができます。また、秋の果実の収穫時には、近くのオリーヴ園でオリーヴを摘み、昔ながらの手押し搾油機でオイルを作る作業に参加することもできます。

オーナーのボリス・ハンサルさんは初老の好人物です。2003年のペンション開業以来、ジェニー夫人と三人の魅力的なお嬢さんたちの助けも借りて、少しずつ業容を整え、更に充実を図っています。いろんな手配や相談に快く応じてくれるほか、クロアチアやムリェトの事情、昔話など、時間が許せばゆっくりした英語で何でも話し相手になってくれます。ジェニー夫人は、通常はドゥブロヴニクに住み、女性の自立支援のためのNGO組織を仲間と立ち上げ、ドゥブロヴニク旧市街プロチェ門近くのラザレトを拠点に、様々な活動を積極的に進めています。日本や世界中の女性グループとの交流を進める活発で優しい女性です。紀宮様が先年ドゥブロヴニクを訪問された時この施設を訪れて励まされたのですが、それだけこの活動が内外の注目を集めている証左だと言えます。

ペンションは7‐8月は通常一週間の滞在が基本条件、それ以外の期間は短い滞在もできます。詳しい条件はホームページ で確かめてください。このホームページでは、ペンションのいくつかの部屋の様子や、テラスからの景色などもご覧いただけます。このホームページを通して英語で直接予約することができますが、ご希望であればクロアチアビジネスセンターが日本語で予約のお手伝いをいたします。また現地で何か日本語でのご相談が必要なときは、ザグレブ在住の当センター会員が電話で応じることもできます。また、クロアチアへの旅行全般に関しては、こちらへご相談ください。

サプルナラまでは、ドゥブロヴニクのグルジュ港を朝の8時または9時15分発の直行快速双胴船に乗り約一時間で島の北岸中央部のソブラ港に着き、そこから陸路14km、車で約20分です。高速船の料金が片道22クーナ(約500円)と安いのは、政府の助成があるからです。午後2時半発のフェリーもありますが、時間は2時間半かかります。

サプルナラの集落は、ドゥブロヴニクやオパティアなどのような洗練された雰囲気はなく、まだ荒削りの感はあるものの、それだけに自然の中でゆったりと憩うことができます。ここを拠点にゆっくり滞在しながら、島内や周辺の島々、それにドゥブロヴニクを周遊して、本当のクロアチア、そしてアドリア海を満喫するのは、忙しい団体旅行にはない味わいです。ムリェト島、サプルナラへの旅は本当の自分を見つめなおし、取り戻す旅だといえましょう。


※文中の時刻表や金額、為替レートなどは2007年8月時点のデータです。

2007年8月 山本寧雄(ザグレブ)
 

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