CROATIA BUSINESS CENTRE Pucic Palace Pucic Palace
クロアチアビジネスセンターお勧めの宿シリーズ その3
ドゥブロヴニク旧市街 ホテル プツィチ・パレス
 
 
Pucic Palace  
住所: Ulica Od Puca 1, Dubrovnik
電話:+385-20-326-222
FAX:+385-20-326-223
電子メール:reception@thepucicpalace.com
ホームページ:http://www.thepucicpalace.com/
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アドリア海域で有数の観光名所ドゥブロヴニク、その旧市街は周囲2kmほどの堅固な塁壁で囲まれた中世都市ですが、このユネスコ世界文化遺産の真只中に旧市街唯一の本格的な高級ホテル(*)があります。それが今回ご紹介するプツィチ・パレスです。大聖堂の近く、グンドゥリチ広場に面した端正な四階建ての建物で、貴族プツィチ家が17世紀に建てた館を改修してそのまま使っているものです。通商・海運国家ドゥブロヴニクには様々な人たちがやってきましたが、中でも貴族や芸術家たちが好んでこの館に来訪し滞在したそうです。

館内は当時の石材が所々に顔を見せていますが、特に白い石の階段は長年にわたり踏まれ続けて表面が磨り減り滑らかになっていて、年輪を感じさせます。木材も効果的に使われ、館内と室内の感じを和らげています。19の個性的な客室はそれぞれが機能と美観を兼ね備えた作りになっていて、その設備や備品は必要にして十分、そして趣味の良い最高級品を揃えています。
快適なベッド、使いやすい洗面所、お風呂の湯と水は瞬時にバスタブを満たし、シャワーは猛烈な勢いで湯と水を放出、石鹸やシャンプーやローションはブルガリ製品で統一、性能の良い空調装置、柔らかで機能的な照明、採光の良い大きな窓、光をよく遮るカーテン、館内外の完全な遮音性、そして窓から直ぐ下に見える広場の朝市の賑わいや、広場のあちこちに並べられる食事のテーブルと大きな覆い傘、そして人々の往来と佇まい・・・ 

各部屋には部屋番号がなく、代わりに、ドゥブロヴニクを代表する歴史上の才人の名が付けられています。それは作家、詩人、音楽家、画家、科学者といった面々です。廊下や室内の壁面には昔の絵画や彫刻や文書、それに多くの貴族の家紋が掲げられていて、まるでドゥブロヴニク共和国に迷い込んだかのようです。ドゥブロヴニク共和国! 東西の狭間に位置する小さな共和国、資源を持たない彼らは微妙で難しい国際環境の中、商才・加工技術・海運・外交技術を駆使し、知恵と勇気と努力を尽くして富を築き、社会資本を整備して快適な居住空間を整え、暗い中世ヨーロッパの中で冠たる共和国を築き上げたのです。不戦・平和外交・自衛・交易・繁栄という共和国の明確な軌跡は、21世紀の国際社会、特に日本にとって大きな示唆に富むもの・・・ プツィチ家は共和国でどんな役割を担ったのだろうか?・・・ 館内で想像は膨らんでゆきます。

このホテルは、大ホテルとは対照的な高級ブティク・ホテルという範疇ですが、それだけにアット・ホームな雰囲気を持ち、レセプションでは宿泊客の様々な質問や要望に応え、近郊の観光やマリーン・スポーツなどの手配にもきめ細かく応じています。トルコの本社Sagrada Hotels International から派遣された総支配人オルカン氏の暖かく細やかな采配が随所に感じられます。

レストランは、一階の広場に面した一画と二階のオープン・テラスの二ヶ所にあり、内外の美味を提供してくれます。一階は、外の広場にもテーブルが並び、夏はお客で一杯になります。テラスは街路や周囲の景観を眺めながらのゆったりした食事の場ですが、昔プツィチ家が使った小さな礼拝堂の前のテラス空間にテーブルがたくさん並びます。貴族は一般の教会で庶民と一緒に礼拝するのを避け、自宅に礼拝堂を設けて家族だけで礼拝していたそうです。そのテラスの下、街路から入るワインバーは、古い落ち着いた雰囲気の洒落た佇まいで、クロアチアのワインを中心に銘酒を味わうことができます。

このプツィチ館からは海が見えませんが、旧市街の中心という立地は得がたいものです。ドゥブロヴニクのホテルは、このプツィチ館を除いてすべてが旧市街の外に点在しており、海岸部の高級ホテルはすばらしい海や旧市街の景観を用意していますが、このような足回りの良さは犠牲になっています。プツィチ館の宿泊者は、この文化遺産の古都を早朝から心ゆくまで散策して、探訪し、情緒と雰囲気を感じ、疲れれば快適な自室に戻って一休み。夜の市街散策も味わい深く、歩いて百歩ほどの旧港に出ては、その賑わいに身を委ね、海面にゆらぐ明かりを眺めながら芳しい潮の香りを吸い込む ・・・ 宿泊料金は少々高い水準ですが、この体験は、ドゥブロヴニク滞在を何倍も貴重なものにしてくれるでしょう。


(*) 塁壁内の旧市街には他に小さなホテルが一軒といくつかの民宿がありますが、本格的なホテルとしてはこのプツィチ・パレスだけです。

11月初めから3月末までは、オフシーズンの特別料金を用意しています。詳しくはクロアチアビジネスセンターにご照会ください。

2007年8月 山本寧雄(ザグレブ)
 

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